SWAN LAKE

以前「白鳥の湖」のポスターが駅のインフォメーションボードに貼ってあって、最初はへえと思っていたのですが、珍しく地元で見られるし、公演も有名なボリショイバレエだというので普通のチケットよりさすがに高いなあと思いましたが、せっかくの機会なので見に行ってきました。

 

しかし、まずバレエなんてほとんどわからない。昔読んだ漫画とかに書いてあったので、白鳥の湖のストーリーはなんとなく知っていましたがあとで調べてみたら、なんといろんな結末で終わるバージョンが存在するようでした。大まかにいうと、明日の舞踏会で結婚相手を決めるよう王妃に勧められた王子が、その気晴らしに狩りに行き、そこで悪魔の魔法にかかったオデット姫(白鳥)に出会い、愛する誓いをたてれば悪魔の魔法が解けてずっと人間に戻れると聞いて明日の舞踏会に呼ぶが、舞踏会には悪魔の娘がそっくりに変身して登場、王子は誤って悪魔の娘に誓いをたててしまい、急展開していくお話です。

 

登場人物も鍵になる人は数人しかおらず、根底は、愛は悪魔に打ち勝てるかというテーマのように思えます。今回は、王子と姫が池に身を投げ、その後天国で結ばれて悪魔に勝った。という版でした。なんとハッピーエンドではないのです。わかって見ていても、やっぱりなんだかちょっとびっくりしてしまいます。しかしイソップの話も本当は原作は残酷というか、現実が描かれていますが、これも大事なところで一度間違ってしまったら、もう取り返しがつかないんだ。という強烈なメッセージ。

 

見どころは、たくさんあるのですが何と言ってもその悪魔の娘オディールが王子に誓いを受けた時の勝ち誇り確信の32回転で、グランフェッテというらしいのですが、すごかったです。拍手喝采でした。そして、純粋なオデットと妖艶なオディールは、一人二役なのだそうです。ほか、有名な四羽の白鳥の踊り、舞踏会の時のスペインの一行の踊りもかっこよかったです。

 

オーケストラピットももちろんあり、チャイコフスキーの有名な旋律も生オケで体幹できたとても贅沢な2時間半でした。